特集 身体障害者スポーツと理学療法の関わり
種目別競技と理学療法
2.義足装着者の陸上競技における理学療法の関わり
駒場 佳世子
1
Kayoko Komaba
1
1横浜市立市民病院
pp.861-865
発行日 2010年10月15日
Published Date 2010/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101770
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はじめに
近年,パラリンピックをはじめ,義足装着者(以下,切断者)の活躍は多くのメディアに取り上げられ,「義足で走る」ことは一般にも知られている.大腿切断者の走行の獲得は下腿切断者に比べ難易度が高く,リハビリテーションにおいては歩行がゴールとなり走行までのサポートを行うことは難しい.一方で,陸上競技をはじめ,スポーツへの参加のためには走行は必要不可欠な動作である.筆者は下肢切断者の陸上サークル「ヘルスエンジェルス(http://www.healthangels.jp/index.html)」にスタッフとして参加し,走行の基礎である「ジョギング」の練習に関わっている.
今回は,切断者の陸上競技,大腿切断者への走行の指導方法,理学療法士の関わりについて紹介する.
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