特集 徒手理学療法
徒手理学療法の歴史
砂川 勇
1
Isamu Sunagawa
1
1藍野大学医療保健学部理学療法学科
pp.639-644
発行日 2010年8月15日
Published Date 2010/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101719
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徒手理学療法とは
徒手理学療法(manual physical therapy)とは,理学療法の治療方法の1つで,神経筋骨格系の機能異常を治療する手技療法の総称であり,機械器具は使用せず手を用いて行う.運動療法であれば,すべて広い意味での徒手理学療法に含まれるといえる.しかし,一般的には座位・歩行練習のような運動学習を伴わない内容で,筋力増強運動や関節可動域増大運動などの運動療法の目的を持たない治療手技が徒手理学療法と理解されている.
徒手理学療法は,今までは一般的な呼び方として「徒手療法」と呼ばれていた.それが徒手理学療法と呼ばれるようになったのは,世界理学療法連盟(World Confederation for Physical Therapy:WCPT)のサブグループである国際整形徒手療法連盟(International Federation of Orthopedic Manipulative Therapists:IFOMT)が国際整形徒手理学療法連盟(International Federation of Orthopedic Manipulative Physical Therapists:IFOMPT)へと改めたためと思われる(2008年10月).
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