特集 メタボリックシンドロームと理学療法
ケースレポート
4.メタボリックシンドロームに対する生活習慣の修正への理学療法士の関わり
井垣 誠
1
,
謝 紹東
2
,
谷口 勝茂
1
,
西岡 正明
1
,
石田 岳史
3
Igaki Makoto
1
1公立豊岡病院日高医療センターリハビリテーション技術科
2公立豊岡病院日高医療センター内科
3神戸大学大学院医学系研究科内科学講座へき地医療学分野
pp.909-914
発行日 2007年11月15日
Published Date 2007/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101056
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はじめに
医療機関におけるメタボリックシンドロームに対する運動療法の現状として,糖尿病,高血圧,高脂血症,メタボリックシンドロームの診断だけでは,保険診療上,理学療法料として算定できないことは周知の通りである.外来診療の包括請求において,生活習慣病指導管理料(200床未満の病院)が唯一の算定方法である.しかし,糖尿病患者の教育入院のシステムや糖尿病教室に理学療法士が関わる施設は多く,日本糖尿病療養指導士の資格を取得して活躍する理学療法士も増えてきた.脳血管障害や冠動脈疾患など重篤な疾患のリスクとなるメタボリックシンドロームに対して,理学療法士は運動療法の介入という手段により,生活習慣の修正に寄与できる能力をもつ.本稿では,当院における生活習慣病患者に対する運動療法の取り組みについて述べる.
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