特集 介護保険対応の理学療法
訪問リハビリテーションにおける理学療法
近藤 健二
1
Kondo Kenji
1
1公立みつぎ総合病院リハビリテーション室
pp.943-949
発行日 2003年11月1日
Published Date 2003/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100915
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リハビリテーション(以下,リハ)は発症の時期により,急性期・回復期・維持期に区分される.ケース個々に関わるとき,その流れは円滑に移行していかねばならない.しかし,現実的にはこの3つは連携しない形でサービスされていることが多く,特に急性期・回復期から維持期への移行(病院から在宅への移行)において不都合な面が多々みられている.閉じこもり生活や寝たきり生活となってしまう現状はその1例である.在宅生活を見据えたリハは維持期(在宅)になってから開始するのではなく,病院での治療中から開始されるべきであって,このことが円満な在宅生活へつなげていける第一歩であるはずである.
2003年4月に,介護保険開始後初めて行われた報酬改定では,施設療養費減収の反面,在宅ケアプラン作成費などが増額されており,より在宅生活の重要性を示唆している.そして,これに伴い私たち療法士の訪問リハにおけるかかわりの重要性もますます大きくなっている.
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