特集 早期理学療法
集中治療室における早期理学療法
青木 理恵
1
,
前田 秀博
1
Aoki Rie
1
1近森病院理学療法科
pp.761-766
発行日 2003年9月1日
Published Date 2003/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100880
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集中治療室からのリハビリテーション(以下,リハ)は,救命治療中であっても,その後のQOLを視野に入れ,リスク管理下に廃用症候群を予防していくことが重要となる.特に高齢者では,通常加齢に伴う様々な機能低下を潜在的に有しており,なんらかの疾病を理由に病院へ入院してきた時点で,臥床による能力低下を発現しやすいことが予想される1).したがって,こうした身体予備力の低い患者では,早期からリハを展開する必要性が高いと考えられる.
本稿では,当院の業務体制を紹介しながら,心疾患患者に対する対応を中心に,集中治療室での理学療法の実際について述べていくこととする.
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