特集 理学療法の展望2006
第Ⅰ部 理学療法,この10年の変遷と将来展望
理学療法士の卒後教育・生涯学習―10年の変遷と将来展望
居村 茂幸
1
1茨城県立医療大学
キーワード:
大学院教育
,
協会生涯学習システム
Keyword:
大学院教育
,
協会生涯学習システム
pp.1121-1126
発行日 2006年12月1日
Published Date 2006/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100715
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はじめに
日本における理学療法士の養成は,1963年5月より3年制各種学校(養成定員数20名)で始まった.2006年5月現在,理学療法士養成校は208校(現在募集校196校,養成定員10,267名)に及んでおり,質の底辺だけを定めた国家試験の在り方でも変わらない限り,ここ3年から4年後には毎年1万人以上の理学療法士が誕生することになる.われわれ理学療法士は,過去には免許取得者であるというだけの希少価値で自己の「在り方」は世の中からそれほど問われることもなく過ごすことができたし,日本の現情勢をみると,地域によってはこれからもこの傾向が続く可能性も大いにあるものの,期待される専門職として自ら強い問いかけを行わなければならない時代に突入していることを真剣に認識する必要がある.そのための重要なキーポイントとして,考えなくてはならない要因は散在するが,ここでは卒後の教育(生涯学習)について考えてみる.
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