症例報告
脳卒中後,運動機能が良いにもかかわらず,階段を降りることができなかった1症例
佐藤 文
1
,
西村 由香
2
,
石橋 晃仁
3
,
吉尾 雅春
4
,
土田 隆政
1
Sato Aya
1
1愛全病院リハビリテーション部
2北海道文教大学人間科学部理学療法学科
3介護老人保健施設アートヒルズ
4千里リハビリテーション病院
キーワード:
脳卒中
,
階段
,
視覚的手がかり
Keyword:
脳卒中
,
階段
,
視覚的手がかり
pp.61-64
発行日 2007年1月15日
Published Date 2007/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100635
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はじめに
脳損傷後,立体視障害を呈した症例は,いくつか報告されている1~3)が,理学療法に関する報告はあまりみられない.今回,左出血性脳梗塞発症後,立体視障害に類似した症状を呈し,階段昇降可能な運動機能を十分に有しているのにもかかわらず,階段を降りられなかった症例を経験した.階段の蹴上げの高さを視覚的な手がかりとして利用した降段動作練習を実施し,降段動作を獲得できたので報告する.
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