雑誌レビュー
“Australian Journal of Physiotherapy”(2003年版)まとめ
中山 孝
1
,
額谷 一夫
2
1国立病院機構東京病院附属リハビリテーション学院理学療法学科
2国立病院機構村山医療センターリハビリテーション科
pp.969-977
発行日 2004年11月1日
Published Date 2004/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100600
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Australian Journal of Physiotherapyは年4冊発刊されるオーストラリアの理学療法学術誌である.数年前から電子ジャーナルとしてweb-siteから情報収集できるようになり,2000年以降はPDFのfull-textとして,それ以前のジャーナルは抄録形式で活用できる(https://apa.advsol.com.au/scriptcontent/ajp_index.cfm?section=ajp).臨床治療・教育に関連したテーマが多く,日本の「理学療法学」に掲載される動物モデルを用いた基礎的実験研究は掲載対象ではない.本誌の構成は,はじめに論説が述べられて読者への話題提供があり,次に研究論文,読者からの論評,論文批評および新刊本紹介と続く.特に論評の部分では筆者と読者の意見交換,またそれに対する批評などが論拠となる参考文献とともに提示され,誌面で議論されている点が興味深い.
本稿では2003年度(49巻)に掲載された論説4篇,研究論文21篇,読者からの論評10篇,文献批評14篇の中から論説と研究論文を取り上げ,日本理学療法士協会の専門領域ごとにジャンル分けして紹介する.49巻では骨・関節系と内部障害系の論文が多く掲載されていた.盲検,RCT(randomized-controlled trial)手法を用いた研究も多い.掲載できない論文についてはタイトルと簡単な内容を記載した.
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