入門講座 スポーツ理学療法 ➌
打撲・肉離れに対するスポーツ理学療法
宮村 司
1
Miyamura Tsukasa
1
1ヤマハフットボールクラブジュビロ磐田強化部
pp.207-215
発行日 2004年3月1日
Published Date 2004/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100443
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打撲・肉離れはスポーツフィールドにおいて最も多発するスポーツ外傷である.サッカー,ラグビーなどのコンタクトスポーツでは,プレーヤー同士の足,膝,腰による衝突で生じる打撲が見られ,特に相手プレーヤーの膝が大腿四頭筋を直撃する筋挫傷(charleyhorse)はコンタクトタイプの代表的な急性軟部組織損傷である.また急性軟部組織損傷のなかで,対人によるコンタクトを受けないノンコンタクトタイプとして,ダッシュやカッティング,ジャンプなど急激なスピード変化による動作変換で筋線維の一部の断裂,あるいは筋膜の断裂などが原因となる肉離れがある.
今回のスポーツ理学療法については,明らかに筋の断端を触れるような筋断裂についてはその対象としない1~3).
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