特集 総合医のためのスポーツ医学ベーシックス
【プライマリ・ケアで遭遇するcommonなスポーツ傷害】
筋肉痛・肉離れ
奥脇 透
1
1国立スポーツ科学センターメディカルセンター整形外科
キーワード:
受傷機転
,
痛みの表現
,
疼痛部位
,
可能な動作
,
ストレッチ痛
Keyword:
受傷機転
,
痛みの表現
,
疼痛部位
,
可能な動作
,
ストレッチ痛
pp.128-131
発行日 2015年2月15日
Published Date 2015/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200073
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Case
サッカーの試合中に肉離れを起こした1例
患者:22歳男性,サッカー選手.
現病歴:試合中,ボールをドリブルしながら切り返した際に,左大腿後面に“ブチッ”とした強い痛みを感じ,プレー継続困難で退場した.翌日受診した際には,左坐骨部よりやや遠位部を中心に自発痛があり,圧痛が強く,ストレッチ不能であった.当日撮像したMRIにて左の大腿二頭筋長頭の近位部に,典型的なⅡ型の腱膜損傷を認めた(図1).その後,段階的なリハビリテーションを経て,2週後から軽度のストレッチが可能となり,4週でランニングメニューを再開し,6週後には試合復帰をはたした.
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