小児緊急室
頭部打撲
吉田 全次
1
1順大小児科
pp.684-685
発行日 1974年5月10日
Published Date 1974/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205440
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小児は年少なほど,体に比して頭が大きく,また乳幼児期には,寝たままよりお坐り,つかまり立ち,1人歩きへの発達過程にあり,運動および平衡をとることが未熟のため,転倒,墜落などによる頭部打撲(以下打撲)の機会が多い、年長幼児より学童期になると活溌に運動するため,遊び場,運動場などにおける事故,交通事故などによる症例がみられるようになるが,頻度は減る.
打撲の程度によって,何らの障害のないもの,単純な頭皮腫瘤を認めるもの,頭皮または骨にのみ損傷をみるもの,脳振盪,脳挫傷,頭蓋内出血を生ずるものなどがある.
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