文献抄録
小児期のもやもや病に対するencephalo-duro-arterio-synangiosis(EDAS)術後の長期経過
浪本 正晴
1
1西日本リハビリテーション学院
pp.75
発行日 2004年1月1日
Published Date 2004/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100414
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もやもや病に対しては,浅側頭動脈を中大脳動脈に直接吻合する手術(STA-MCA)と,脳(encephalon)の表面に帽状腱膜(galea),側頭筋(muscle),硬膜(dura)などの軟部組織を置き自然に新生血管を介して間接的に血管吻合を期待する手術(EMS,EDAMS,EDAS)が行われている.この研究は,小児期のもやもや病の治療に実施されるencephalo-duro-arterio-synangiosis(EDAS)の有効性を調査するために,手術後100か月以上の間経過観察された11例について分析が行われた.
著者らが行った11例22側に対する外科手術は,10例の16側でEDAS,4例の5側でEDAMSである.またそのうち6例は両側でEDASを行った.術中合併症は4例に認められた.
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