短報
ラットヒラメ筋の廃用性萎縮予防に及ぼす短時間荷重の効果
山崎 俊明
1
,
中平 洋二
2
,
立野 勝彦
1
Yamazaki Toshiaki
1
1金沢大学大学院医学系研究科保健学専攻
2馬場記念病院リハビリテーション部
pp.491-493
発行日 2006年6月1日
Published Date 2006/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100323
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はじめに
理学療法では,臥床による悪影響を最小限にするため,可能な範囲での早期離床を促す.特に,下肢筋の体重を支える機能は,非荷重により急激に低下する1)ことから,立位保持や歩行練習は有用な対策と考えられ実施されている.その効果を考えると,荷重しないことによる廃用性の筋萎縮には,より長時間の下肢荷重が有効である2)が,実際の臨床では適応困難な場面が多い.そこで,筆者らは臨床応用が可能な1日1時間の荷重を採用し,動物実験で筋萎縮抑制効果を検証してきた3,4).その結果,完全な萎縮予防はできないが,進行抑制が可能であり,荷重頻度や開始時期などが重要な規定因子であった.
本研究では,1日1時間以内の荷重(短時間荷重)の効果を調べた.具体的には,ラットヒラメ筋の廃用性萎縮に対し,1日20分,40分および60分の荷重を実施し,筋萎縮予防に及ぼす効果を筋形態および機能の両面から検討した.
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