報告
大腿骨頸部骨折に対する術式の違いによる短期成績について
熊谷 匡晃
1
,
小原 史嗣
1
,
大西 昇一
1
,
鬼塚 達則
1
,
岡林 資明
1
,
久保田 和子
1
,
辻 聡浩
1
,
種村 さつき
1
,
角谷 孝
1
,
太田 喜久夫
1
,
村山 泰規
2
,
森 仁志
3
,
林 典雄
4
Kumagai Tadaaki
1
1松阪中央総合病院リハビリテーション科
2独立行政法人国立病院機構豊橋病院リハビリテーション科
3鈴鹿中央総合病院リハビリテーション科
4吉田整形外科病院リハビリテーション科
キーワード:
大腿骨頸部骨折
,
ハンソンピン
,
術後理学療法成績
Keyword:
大腿骨頸部骨折
,
ハンソンピン
,
術後理学療法成績
pp.1023-1027
発行日 2005年11月1日
Published Date 2005/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100210
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はじめに
大腿骨頸部骨折における骨頭壊死と偽関節の発現は,転位の有無や手術までの期間により異なるため,全体として10~40%と幅広い報告1,2)があり,一般に転位が大きく骨癒合の可能性が低いものには人工骨頭置換術が選択されることが多い.大腿骨頸部骨折に対する骨接合術はSmith-petersenの三翼釘に始まり,Multiple pinning法,Knowless pin固定などが行われたが,固定力不足や長期間の免荷が必要などの問題を経て,近年では転位型骨折に対してもC-CHS(cannulated cancellous hip screw)やハンソンピン固定3)などを用いた早期荷重歩行が選択されるようになってきた.今回,人工骨頭置換術とハンソンピン骨接合術の短期成績を比較し,術後の理学療法(以下PTと略す)プログラムにおける留意点について検討したので報告する.
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