特集 脳卒中の理学療法を再考する
理学療法士への期待と意見
pp.699-702
発行日 2005年8月1日
Published Date 2005/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100147
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私の発病とその後の人生・前河内 稔(広島県)
私は,昭和52年に44歳で脳血管障害者になりました.当時まだ若く,こんな病気になるというようなことはまったく考えていませんでしたし,情報や知識もありませんでした.後から考えると,朝起きたときに,歩くと足のかかとが痛む日があったり,トイレに行くときにスリッパが脱げてトイレの中に落ちたり,野球をして帰る途中の運転中に気分が悪くなり,助手席に乗っている人と運転を代わったこともありました.その時は,30分ぐらいで良くなったので気にも留めていませんでしたが,いろいろと警報信号が出ていた様に思います.
発病したのは11月19日夜7時ごろのことでした.その日は小寒い日で,近所の野球仲間との忘年会の料理の準備で忙しく,ストレスもたまっていました.当時,私は身長1m 63cm,体重78kg,胸囲・尻周りともに1mもある体形でした.健康にも自信があり,適当に運動して風邪をひかなければ健康面は大丈夫だと思っていました.発病時,頭の後ろの首筋からズキーンと音がしたような気がします.それからすぐに左半身が不能の状態になり,歩行ができなくなり救急車で入院しました.
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