新人理学療法士へのメッセージ
周りに目を向ける大切さ
結城 恵
1
1㈶倉敷中央病院リハビリテーションセンター
pp.432-433
発行日 2005年5月1日
Published Date 2005/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100093
- 有料閲覧
- 文献概要
私は,専門学校を卒業し臨床経験7年目となる理学療法士です.まだまだ未熟な点が多い私ですが,今回「新人理学療法士へのメッセージ」を書く機会をいただき,7年前から現在までの自分を振り返りながら,これから理学療法士として働かれる皆様になにかお伝えできればと思います.
はじまり
私は,専門学校を卒業した後,高知県から現在の職場である倉敷に瀬戸大橋を渡ってやってきました.当時,私は地域で仕事をしている理学療法士の先生に出会い,お話を聞き,現場を拝見するうちに訪問リハビリテーションに興味を持ちはじめていました.しかし,実際に働くことを考えると,訪問先での利用者の病状や日々の病態の変化に気がつくことができるのか,理学療法だけでなく医療者としてのアドバイスが必要となるのではないか,急変時にどのように対応すれば良いのか,状況を把握し判断する能力が私にあるのかということを考えました.もちろん無理な話です.まず多くの疾患に触れ,それらに対する理学療法の経験を重ねて判断する能力や知識・技術を身につけたいと思い,現在の職場である総合病院へ就職することにしました.そして自分が苦手とする分野をクリアしていくために,最も苦手としていた呼吸・循環の理学療法を行う病棟チームに配属の希望をだし,勉強しなければならない環境に自分を追いこむこととしました.
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.