けんさアラカルト
臨床検査業務とクリニカルパス
丸山 千和子
1
1国立南和歌山病院研究検査科細菌・血清
pp.254
発行日 2002年3月1日
Published Date 2002/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543906138
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当院のクリニカルパス1)
クリニカルパス(以下,パス)は,医療従事者用のものと患者用のものとがあるが,当院のパス表は横軸に時間的経過をとり,縦軸に各種の処置,教育・指導などの項目をとって,各担当者が患者に施されている処置を全体として把握し,その患者に行われる医療が何を目指し,そのとき,どの段階にあるのかが一目瞭然に判るようになっている.パスは,担当者が変わっても,同じ水準の医療を保証する,一種のマニュアル(標準化)のようなものである.
当院においても,検査はパス優先で行われ,検査結果の報告は,パス表で定められた期日までに行われる.医師が検査結果の返ってくる日数を考えて,次の診療日程を決定するのでなく,パス表で診療日程が決まるとそれに合わせて検査が行われる.
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