増刊号 病理組織・細胞診のための日常染色法ガイダンス
4.多糖類の日常染色法
ベストのカルミン染色
宮平 良満
,
岩井 宗男
,
宮本 敬子
,
九嶋 亮治
,
岡部 英俊
pp.695-697
発行日 2001年6月15日
Published Date 2001/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543905862
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はじめに
グリコーゲンは肝臓や筋肉をはじめ,さまざまな組織細胞中に存在するが,各種疾患などにおいて,それを証明するため,いくつかの染色方法が利用されてきた.その中でも現在ではα-アミラーゼなどによる消化試験も含めて,PAS反応(periodic acid Schiff reaction)が一般的な糖質の証明方法として主に活用されている.
一方,古典的な方法で,最近ではあまり利用している施設は少ないものの,グリコーゲンの代表的な染色としてベスト(Best)のカルミン染色(Carmine stain)がある.
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