技術講座 一般
尿試験紙法を用いた尿路感染症のスクリーニング
高橋 ひろみ
1
,
入木 靖二
1
,
鈴木 恵
1
,
友田 美穂子
1
,
塩谷 譲司
1
,
三宅 一徳
2
1癌研究会附属病院臨床検査第1部
2順天堂大学医学部臨床病理学教室
pp.1221-1225
発行日 2000年9月1日
Published Date 2000/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543905601
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新しい知見
近年,省力化による効率の向上を目的として尿定性自動分析装置が一般病院検査室にも急速に普及してきた.この自動分析装置の多くは多項目試験紙を利用するため,従来,利用度が低かった尿路感染症スクリーニング検査である白血球(白血球エステラーゼ),細菌(亜硝酸塩)が,糖・蛋白・潜血などと同時に実施されるようになった.白血球および細菌試験紙は簡便なスクリーニングとしての有用性とともに,偽陽性・偽陰性による誤判定や検査効率低下の危険性をも有する.白血球および細菌試験紙の有効な利用には,診断特性の的確な把握と,尿沈渣鏡検法,細菌学的検査との連携が必要である.
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