Laboratory Practice 臨床編 臨床検査はどう利用されているか
                        
                        
                
                  
                  
                  
                  
                            
                                    
                                    
                                    
                                    
                            
                            
                
                
                
                            
                            
                  
                            
                                
                            
                        
                
                
                
                            
                        
                
                
                            
                            
                            
                  
                            
                                    
                                    かん検診は役立つか[1]
                                    
                                    
                            
                            
                        
                
                
                            
                            
                                
                                    
                                        
                                            
                                                大久保 昭行
                                            
                                            1
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            
                                        
                                    
                                
                                
                                    
                                
                            
                        
                
                
                
                  1大蔵省印刷局東京病院
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                            
                            
                        
                
                            
                            
                        
                
                pp.1062-1063
                
                
                
                  
                  
              
              
              
                  発行日 2000年7月1日
                  Published Date 2000/7/1
                
                
                
                DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543905560
                
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- 文献概要
はじめに
がんを種類別に見ると,罹患率や死亡率は国によって大きく違います.同じ人種でも,他国に移住すると罹患率がしだいに変化し,移住先の人々と同じになります.同じ地域でも,時代によって罹患率は変化しています.例えば胃がんの死亡率は,米国と比較して,日本は著しく高いのに,米国の日系人の胃がん死亡率は米国人とあまり変わりません.日本国内の胃がんの年齢調整死亡率は最近25年間におよそ半分に低下しました.その反面,肺がんの死亡率は,この期間にほぼ2倍になりました.疫学研究により,肺がんとタバコ,塩漬け食品と胃がん,脂肪食と大腸がんなどの関係が明らかにされました.
このように,がんの罹患率は生活習慣や環境により大きく変化するので,生活習慣を変え,環境中の危険因子を除去できれば,がんの発生率は大幅に下がると予想できます.
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