ミニ辞典
肥満細胞
東 克巳
1
1東京大学医学部附属病院検査部
pp.988
発行日 2000年6月15日
Published Date 2000/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543905540
- 有料閲覧
- 文献概要
■形態学的特徴
肥満細胞は骨髄像観察時に弱拡大でも容易に見つけることのできる細胞である.それは濃紫赤色の顆粒がぎっしり詰まった特徴ある細胞のためである.
細胞の大きさは15〜30μmで,ほとんどが円形あるいは類円形を呈するが,なかには50μmにも及ぶ紡錘形状を見ることもある.核は顆粒に被われているため形やクロマチン構造は見られないが,物理的破壊で顆粒の逸脱した細胞を見ると,核の形は類円形で分葉傾向は見られないようである.
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.