技術講座 免疫
HCVコア蛋白質定量とその意義
倉田 満
1
,
青木 芳和
2
1(財)神奈川県予防医学協会中央診療所運営部
2(財)神奈川県予防医学協会中央診療所検査第2部
pp.1267-1271
発行日 1999年10月1日
Published Date 1999/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543903987
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新しい知見
C型肝炎ウイルス(HCV)定量法を大別すると,HCV-RNAをPCRやハイブリダイゼーションを用いて測定する方法と,HCV構成蛋白質を酵素免疫測定法(EIA)を用いて測定する方法に分けられる.EIA法によるHCVコア蛋白質定量法は遺伝子型(genotype)の違いによる影響が最も少なく,またC型急性肝炎の早期診断にも有用であると報告されている.
C型慢性肝炎に対する治療にはインターフェロンの投与が広く実施されているが,その治療効果の予測においては,HCVコア蛋白質定量などのウイルス量の把握は必須である.
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