日常染色法ガイダンス 脂質(脂肪および類脂質)の日常染色法
ナイル青染色
畔川 一郎
1
1NTT東日本関東病院病理診断科
pp.1213-1215
発行日 1999年9月1日
Published Date 1999/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543903976
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脂肪は脂肪溶剤によって抽出される複合体の総称で,中性脂肪,リン脂質,糖脂質などに分類される.
中性脂肪の多くは,貯蔵型脂肪として皮下,腸間膜,大網などの脂肪組織を構成する.脂肪は脂肪変性,つまり異常に増加したり,通常では見いだされない組織に出現することがあり,これらの脂肪を証明するために用いられる.腫瘍で脂肪が細胞内に出現することから,脂肪肉腫の診断根拠としても用いられる,また,パラフィン標本ではアルコールやキシレンに溶出してしまうために染色することができないので,ホルマリン固定した組織の凍結切片を用いて,これらの脂肪を証明する.
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