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新界面活性剤利用ヘモグロビン計測法
巽 典之
1
,
津田 泉
1
,
田窪 孝行
1
,
張 之曽
1
1大阪市立大学医学部臨床検査医学教室
pp.393-396
発行日 1998年4月1日
Published Date 1998/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543903394
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はじめに
正常血液に含まれているヘモグロビン(Hb)には酸化Hb(HbO2),還元Hb(Hb・red),一酸化炭索ヘモグロビン(HbCO),メトヘモグロビン(Hi)の4種があり,Hbの定量法としては,①塩酸ヘマチン法,②酸化Hb(オキシヘモグロビン)法,③シアンメトヘモグロビン(HiCN)法,④アルカリヘマチン法,⑤ラウリル硫酸ナトリウム法(SLS-Hb法),⑥Hb・red計測法,⑦HbCO計測法などがある.
現在,臨床検査室におけるHb計測はほとんど自動血球計数器で行っている.血球計数器では,ICSH(International Council for Standardization inHaematology)がHiCN法を提唱して以来,この方法が長年にわたり利用されてきた.しかしながら,最近,血球計数器でのHb測定がHiCN法に代わり界面活性剤的計測法が利用されるようになってきている.本稿では,その新しいHb測定の特徴を記載することにする.
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