技術講座 血液
粒子計測法による新しい血小板凝集能測定とその意義
佐藤 金夫
1
,
矢冨 裕
1
,
尾崎 由基男
1
1山梨医科大学臨床検査医学講座
pp.207-213
発行日 1998年3月1日
Published Date 1998/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543903359
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新しい知見
散乱光を用いた粒子計測法は,数個程度の血小板が集まった小さな凝集塊を検出できる高感度の血小板凝集能測定法であり,従来より汎用されている吸光度法では判定できない血小板の機能亢進状態を検知し得る新しい測定法である.
血栓性素因や動脈硬化と密接な関係を有すると考えられる血小板機能亢進を簡便,かつ客観的に評価できる方法として期待が高まっており,不安定狭心症・心筋梗塞・糖尿病などの臨床例での検討が進められている.
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