技術講座 病理
よりよいHE染色
金子 伸行
1
Nobuyuki KANEKO
1
1東京大学医学部附属病院病理部
pp.623-626
発行日 1996年7月1日
Published Date 1996/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902824
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新しい知見
ヘマトキシリン・エオジン(HE)染色は,1860年代から用いられてきた1).今日では1979年に発売された替刃式ミクロトーム刃2)が,それまで用いられてきた一本刃に代わり主流となった.そのため,より薄い切片を得ることが可能となり,従来と同じ条件の染色法では淡くしか染まらなくなってしまった.そこで,染色液の濃度を高くしたものや,染色液中の不純物を取り除き,安定した染色性を得られるようにした染色液が用いられるようになった.
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