技術講座 免疫
免疫学的便潜血検査
藤森 勲
1
,
梅原 貴子
1
,
坪地 利美
1
,
田中 香代子
1
,
中安 小百合
2
Isao FUJIMORI
1
1県西部浜松医療センター臨床検査技術科
2松愛会松田病院
pp.607-611
発行日 1996年7月1日
Published Date 1996/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902821
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新しい知見
近年,食事の変化から大腸癌が増え続けている.日本食中心から欧米型になり,高脂肪,低繊維などが原因とざれている.そのため,大腸癌検診の増加とともに,便潜血反応検査が重要になってきた.その代表的なものとして免疫学的便潜血反応がある.検査法としては,①凝集法(赤血球,ラテックス,金コロイド),②イムノクロマト法,③EIA法などがあり,用手法と集団検診用として自動分析装置なども多くのメーカーから開発されてきたのが現状である.免疫学的便潜血反応は糞便中のヘモグロビンを検出する方法で,その検出感度は優れているが,臨床的観点から検出量(カットオフ値)をどこに置くかが問題点とされている.
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