検査法の基礎
パラフィン切片を利用した癌遺伝子,癌抑制遺伝子の検索
土橋 洋
1
,
福島 純一
2
,
椙村 春彦
3
1大阪大学微生物病研究所発癌制御分野
2東京大学医学部病理学教室
3浜松医科大学病理学教室
pp.301-307
発行日 1995年4月1日
Published Date 1995/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902284
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新しい知見
発癌の原因遺伝子に癌抑制遺伝子という新たな概念が加わり,かつその抑制運伝子には欠失,点突然変異が頻繁に見いだされることがわかってきた.その結果,蛋白質やRNAに比べて安定なDNAを対象とした研究が盛んに行われるようになり,分子レベルの検索には不向きと考えられていたパラフィン切片もその材料として利用できるようになった.最近では,こく少量のDNAでもPCRにより増幅し,塩基配列が決定できるようになった.
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