検査ファイル
GPIアンカー型蛋白
竹田 潤二
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1大阪大学微生物病研究所難治疾患バイオ分析部門免疫不全疾患研究分野
pp.225
発行日 1995年3月1日
Published Date 1995/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902272
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はじめに
細胞表面に存在する蛋白を膜蛋白と呼ぶが,GPIアンカー型蛋白も膜蛋白の一種である.通常の膜蛋白が,蛋白自身の疎水性領域で膜にアンカーするのに対しGPIアンカー型蛋白は,特殊な糖脂質でアンカーする.その特殊な糖脂質は,ホスファチジルイノシトール(PI)に糖(グリカン)が結合したものなのでGPI(glycosylphophatidylinositol)アンカーと呼び,蛋白部分を含めてGPIアンカー型蛋白と呼んでいる1).
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