トピックス
水チャネル蛋白
丸茂 文昭
1
1東京医科歯科大学医学部第二内科
pp.1121-1122
発行日 1993年12月1日
Published Date 1993/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901763
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当教室の佐々木のグループがクローニングした水チャネル蛋白について示し,その意義について説明する.
細胞膜表面は脂質でできているから,そこを水が通過する場合,なにかしら孔のようなものが空いていて,水単独あるいは主に水を通す機構が存在しないと,水は“水と油”ではじき返されて細胞膜を通ることはできないはずである.ことに腸管における水の吸収や腎における水再吸収は膨大な量の水が移動するはずだから細胞膜に“水の通路”(チャネル)がなければならないはずである.筆者らは腎臓が専門なので集合管の水チャネルに関心を持った.集合管はバソプレッシンの存在下でしか水を透過しないことが以前から知られているので,このチャネルはバソプレッシン依存性のはずである.
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