今月の主題 虚血性心疾患
技術解説
心筋ミオシン軽鎖の測定
永井 良三
1
,
矢崎 義雄
1
Ryozo NAGAI
1
,
Yoshio YAZAKI
1
1東京大学医学部臨床検査医学教室,第三内科学教室
キーワード:
心筋ミオシン軽鎖
,
急性心筋梗塞
,
生化学的診断法
,
イムノアッセイ
Keyword:
心筋ミオシン軽鎖
,
急性心筋梗塞
,
生化学的診断法
,
イムノアッセイ
pp.1171-1177
発行日 1990年10月15日
Published Date 1990/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900290
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心筋ミオシン軽鎖は心筋細胞の筋原線維を構成する構造蛋白である.ミオシン軽鎖は大量に心筋細胞に存在し,pHの変化などにより容易にフィラメントから遊出する.このため血中でのミオシン軽鎖の測定は急性心筋梗塞のように心筋壊死が急激におこる心疾患を診断し,重症度を判定する優れた指標になることが示されてきた.本稿では心筋ミオシン軽鎖測定法の変遷,臨床的意義,問題点などについて述べる.
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