技術講座 一般
尿中異型細胞のみかた
長浜 大輔
1
,
白井 孝夫
1
,
深津 俊明
2
1名古屋大学医学部附属病院検査部
2名古屋大学医学部臨床検査医学講座
pp.503-508
発行日 1992年6月1日
Published Date 1992/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901186
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サマリー
尿中異型細胞をいち早く見つける機会があるのは,一般検査室での尿沈渣の検査であろう.これは,多種の沈渣成分を分類・算定すると同時に,スクリーニングされるのが好ましい.短時間の検査結果報告を要求される外来の尿検査室において,異型細胞の判定をするのは,なかなか大変である.しかし,異型細胞の形態的特徴を把握すれば,無染色標本での判定も可能になる.
近頃では,尿細胞診検査が,膀胱上皮内癌の検索に重要視されている.したがって,一般尿検査の担当者は,少なからず尿細胞診の知識を会得する必要があろう.
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