Japanese
English
研究
尿中に出現した封入体細胞について
Detection of Inclusion Bearing Cells in the Urine.
笠井 明子
1
,
久保 育代
1
,
高橋 正宜
2
Akiko KASAI
1
,
Ikuyo KUBO
1
,
Masayoshi TAKAHASHI
2
1高松市民病院中検
2岐阜大学・第1病理
1Dept. of Clinical Pathology, Takamatsu Municipal Hospital
2The First Dept. of Pathology, School of Medicine, Gifu Univ.
pp.820-822
発行日 1980年7月15日
Published Date 1980/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542915520
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はじめに
今日尿検査,特に沈渣において,ただ単に沈渣中に出現する白血球,赤血球,上皮細胞などの数を記載するだけにとどまらず,異型細胞をスクリーニングすることが要求されている.
古くからウイルス疾患と封入体細胞の関連性について注目されてきたが1〜3),日常検査における尿中出現頻度の記載はなされていない.そこで我々は日常検査で外来,入院時の検尿について,特に小児科の尿沈渣中に封入体細胞が多く見られることに注目し,封入体陽性細胞と臨床疾患との関連について検討した.また腫瘍細胞診を目的として依頼された泌尿器科検体で,悪性腫瘍と封入体細胞の出現頻度についても併せて検討したので報告する.
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