増刊号 尿検査法
II.各論
19.ホルモンおよび関連物質
6)性腺機能関連
(3)テストステロン
寺園 崇
1
,
宮地 幸隆
1
1東邦大学医学部第1内科
pp.232-233
発行日 1992年5月15日
Published Date 1992/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901132
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はじめに
テストステロンは精子の形成や第2次性徴の発現に欠くことができない.陰茎の肥大,体毛の発生を促し,声帯の肥厚や甲状軟骨の肥大によって声を低音化する.蛋白同化作用を示して骨格や筋に作用し,成長や肥大を促し男性らしい体型をつくる.
男性では,テストステロンの産生のほとんどは睾丸において行われる.女性では卵巣での産生が少ないので,量的には男性と同等である少量の副腎皮質での産生が重要となってくる.
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