技術講座 免疫
免疫組織学的核内蛋白の同定法
小針 喜美子
1
,
森下 保幸
1
,
森 茂郎
1
1東京大学医科学研究所病理学研究部
pp.1030-1034
発行日 1991年11月1日
Published Date 1991/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543900862
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サマリー
核内蛋白を免疫組織学的に同定することは,癌をはじめ種々のヒト疾患の研究・診断に大きな意義を持つようになってきた.本稿では免疫組織学的に安定したかたちで核内蛋白を同定するための方法について,特に未固定の急速凍結ヒト正常扁桃を用いた核内抗原であるKi-67,DNA-polymeraseα,Fos関連蛋白の3種類の同定について述べた.そして固定条件と1次抗体の反応条件が重要であることを強調し,4%パラホルムアルデヒド(PFA)を室温で15分間固定し,4℃ over night(18〜20時間)で1次抗体を反応させたものが最も良好な染色結果を示すことを示した.
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