技術講座 生化学
分光光度計の使いかた
大澤 進
1
1千葉大学医学部附属病院検査部
pp.1023-1029
発行日 1991年11月1日
Published Date 1991/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543900861
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サマリー
分光光度計による吸光度測定は生化学検査だけではなく,血液の凝固・線溶検査,免疫学的比濁法といった血清検査やEIA検査まで広範囲に利用されている.装置のコンピュータ化が進み,最近の分光光度計は単に吸光度を測定する機能だけではなく,温度制御やコンピュータによる種々の演算機能が装備された機器が提供されている.したがって,吸光度を測定するだけではなく,その変化量をとらえて酵素活性量を求めたり,EIA検査のように彎曲した検量線による定量など,その応用範囲も拡大している.
今回は特に臨床検査用の各種機能を持った臨床検査用分光光度計の取り扱いかたを含め,これら多機能の分光光度計の利用のしかたや注意点などについて述べることにする.
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