技術講座 微生物
Polymerase chain reactionを用いたMRSAの判定
徳江 豊
1
1東北大学抗酸菌病研究所内科
pp.835-839
発行日 1991年9月1日
Published Date 1991/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543900807
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サマリー
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の判定は,薬剤感受性試験で行われている.しかしMRSAの耐性機序とその特性を考えると問題があり,MRSAの判定はMRSA-PBP遺伝子の検出をもって行うのが望ましい.今までは,MRSA-PBP遺伝子の検出はSouthern blot法で行われていたが,一般の検査室では利用しにくかった.ここでは,それに代わりうるpolymerase chain reaction(PCR)法を用いたMRSAの新しい判定法に関して,その実際と有用性について述べた.
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