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“bubble cell”と“bubble cast”/HLA遺伝子群
今井 宣子
1
,
徳永 勝士
2
1大阪大学医学部附属病院中央臨床検査部
2東京大学医学部附属病院輸血部
pp.790-791
発行日 1991年8月1日
Published Date 1991/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543900794
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腎疾患患者の尿沈渣中に空泡状の円柱や空泡状の細胞を見ることがある.特に,重症のネフローゼ症候群(慢性糸球体腎炎,糖尿病性腎症,ループス腎炎など)のときには,多量の円柱(顆粒円柱,上皮円柱,赤血球円柱,白血球円柱,脂肪円柱,ロウ様円柱,血液円柱など)や,腎尿細管上皮,卵円形脂肪体などとともにみられる.
空泡状の円柱は,大きさは多様で,空泡の形状,大小もいろいろである.時に,赤血球円柱に酷似して見えることもある.空泡状の細胞は,形状,大きさは多様であるが,核は1個で,空泡は1個から数個まで,また細胞は多数集合している場合もある.
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