検査法の基礎理論 なぜこうなるの?
ブドウ糖負荷試験
土井 邦紘
1
,
吉田 泰昭
2
,
馬場 茂明
1
1神戸大学第2内科
2神戸大学医学部第2内科
pp.781-788
発行日 1981年10月1日
Published Date 1981/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543205371
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ブドウ糖経口負荷試験は糖尿病の検査法として信頼度が高く,古くから広く使われてきた.しかし,検査法を過信するあまり,糖尿病ではない人を糖尿病と診断するおそれもある.したがってブドウ糖負荷試験を糖尿病の診断法として使用する場合には,当然のことながら,負荷法の種類,判定基準,さらに負荷実施時の注意事項,特に採血法及び測定法など十分熟知しておく必要がある.本稿は現在よく用いられている糖負荷試験法の種類,判定基準,最近新しくWHO,NIHから発表された糖尿病の分類と診断基準について概説する,付記として,ブドウ糖負荷試験に基づく血糖曲線について,多変量解析法に基づき,発現機序あるいは糖尿病病態の解析を行った我々の成績についても言及する.
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