検査法の基礎
酵素法による電解質の測定—クロール,マグネシウム,カルシウムを中心にして
栢森 裕三
1
,
片山 善章
1
1国立循環器病センター臨床検査部
pp.507-512
発行日 1991年6月1日
Published Date 1991/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543900623
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サマリー
日常の臨床化学検査における測定法の多くは,酵素的測定法に替わりつつある.総コレステロール,中性脂肪に代表される脂質類,グルコース,尿酸,クレアチニン,尿素窒素などの糖含窒素化合物の測定には,酵素的測定法が主流を占めている.それに比較し,Na,K,Cl,Ca,Mgなど一価ないしは二価の電解質類の測定には,化学的反応や電極を利用した方法が依然として繁用されている.最近ようやく,それらの項目で酵素法を利用した測定方法が報告され,その中のいくつかは市販されるようになってきた.今後,電解質類の測定においても広く酵素的測定法が導入されるようになるものと考えられる.
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