病気のはなし
バセドウ病
内村 英正
1
1東京大学医学部臨床検査医学教室
pp.1444-1449
発行日 1990年11月1日
Published Date 1990/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543900423
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
サマリー
バセドウ病は素因が遺伝する自己免疫性の疾患で女性に多く,頻度は0.1〜0.2%である.甲状腺腫,特有の眼症状(眼球突出,眼瞼浮腫,眼球運動障害など)に加えて,頻脈,体重減少などの甲状腺機能亢進症による症状を呈する.血中に甲状腺を刺激するTSHレセプター抗体を認め,これは治療により消失する.抗甲状腺剤の治療により30〜50%で寛解をきたすが,病因は不明である.
Copyright © 1990, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.