けんさアラカルト
時間外緊急検査
田川 正和
1
1呉共済病院中央検査部
pp.1168
発行日 1990年8月1日
Published Date 1990/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543900339
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このテーマは,どこの検査部門にとってみても問題の多いテーマであると思う.しかし,時間外緊急検査という呼び名は,今後なくなるのではないだろうか.
まず「緊急」という用語について考えてみよう.臨床検査本来のありかた,その目的を考えたとき,すべての検査が緊急であるため,今日,「緊急」という語句が使われなくなってきている.次に「時間外」について考えてみよう.病人は昼夜を問わず24時間発生しており,夜間,病人が家で我慢していたのはつい最近までのことである.「勤務時間内に病気になって病院で検査してもらえてよかった」ということはなくさなければいけない.今日では検査の重要性,必要性は誰でも知っている.時間内に必要な検査は時間外でも当然必要であり,検査室としては時間内・外と区別することなく24時間受け付けとする体制にあることが望ましいのである.
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