増刊号 血液・尿以外の体液検査法
21 腟・頸管分泌液
A.総論
牧野 恒久
1
,
斉藤 優
1
,
飯塚 理八
1
1慶應義塾大学医学部産婦人科学教室
pp.817-820
発行日 1990年5月15日
Published Date 1990/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543900242
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腟分泌液の意義
腟は,重層扁平上皮に覆われた,筒状の単純な構造物である.しかし,外陰と子宮・卵管の間を連絡するという解剖学的位置に存在し,交接器として,また子宮・卵管からの分泌物の排出通路として重要な役割を担っている.したがって,その分泌物からは腟内のみならず,子宮内や性ホルモンの状態などといった多くの情報が得られ,産婦人科学にとって重要な情報源の一つである.
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