形態学的検査と技術 血液と病理
病理
[1]免疫染色法
[A]総論
高橋 清之
1
1京都大学医療技術短期大学部
pp.518-523
発行日 1986年4月15日
Published Date 1986/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543203688
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はじめに
近年,形態学の分野において画期的な技術の進展をもたらし,病理検査などの質的変革をもたらしたものとして,電子顕微鏡と免疫染色法の二つが挙げられる.このうち免疫染色法はここ数年間に急速に広まりつつあり,日常の病理検査法の一つとして扱われるようになってきている.このように免疫染色法を広く普及させた要因として次の4点が挙げられる.
(1)免疫染色法は極めて鋭敏で特異性が高いため,特定物質の検出,細胞や組織の同定などに関し信頼性の高い結果が得られる.
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