増刊号 血液・尿以外の体液検査法
13 関節液
A.総論
三橋 尚志
1
,
榊田 喜三郎
2
,
万波 健二
3
1京都第二赤十字病院整形外科
2近江八幡市民病院
3京都第二赤十字病院整形外科
pp.701-705
発行日 1990年5月15日
Published Date 1990/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543900203
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はじめに
関節液は発生学的に結合組織の細胞外間隙である関節腔を満たす液状の基質であり,血漿の漏出液に滑膜細胞の特異産生物質が加わったものである.関節液の重要な役割は関節の衝撃緩和,潤滑や関節軟骨の栄養であるが,その性状,組成は局所関節の病態によって大きく変化する.関節液検査は一般性状の検査のほかに生化学的検査法,微生物学的検査法,免疫学的検査法などを用いて関節疾患の診断に用いられている.
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