増刊号 血液・尿以外の体液検査法
9 膵液
A.総論
中澤 三郎
1
1藤田学園保健衛生大学附属第2病院内科
pp.639-643
発行日 1990年5月15日
Published Date 1990/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543900185
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はじめに
膵の外分泌液は経口的に摂取された脂肪,蛋白および炭水化物の消化に必要な消化酵素,リパーゼ,トリプシンおよびアミラーゼなどを多量に含む.
脂肪はモノグリセリドと脂肪酸に,蛋白質はペプチドおよびアミノ酸に,炭水化物は単糖および2糖類に分解される.そして,腸管吸収上皮の刷子縁で加水分解酵素によりさらに分解され,吸収される.膵外分泌には少なくとも19の蛋白質があるが,大部分は消化酵素である.これらはすべて膵の腺細胞の小胞体で合成される.
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