トピックス
ハイブリツド白血病
柴田 昭
pp.502-503
発行日 1990年5月1日
Published Date 1990/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543900140
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白血病は本来,単一クローン(monoclonalな)幹細胞の自律性増殖がその本態と考えられてきた.しかし最近,慢性骨髄性白血病(CML)の急性転化時に,同一症例で複数の血球系統の幼若細胞がまれならず認められることが明らかとなり,その後CMLほどではないにせよ,急性白血病でも同様の現象がみられることがわかり,mixed leukemiaとか,hybrid leukemiaの名で呼ばれるようになった.
しかし,その定義や用語の使いかたは必ずしも明確でなく,現在,白血病分類上の一つの問題となっている.以下,筆者の見解を交えながら解説する.
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