技術講座 血液
—step up編—凝固波形解析—先天性フィブリノゲン異常症鑑別への臨床応用
鈴木 敦夫
1
1名古屋大学医学部附属病院医療技術部臨床検査部門
pp.1012-1017
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543209436
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Point
●フィブリノゲン異常症は量的異常と質的異常に区別され,特に質的異常における臨床症状は出血傾向から血栓傾向までさまざまです.
●広く普及しているフィブリノゲン測定法であるClauss法のみではフィブリノゲン異常症を鑑別することは通常できません.
●Clauss-CWA法はClauss法に凝固波形解析を応用した解析法であり,追加コストが不要なフィブリノゲン異常症の新しい鑑別法です.
●Clauss-CWA法は非常に高い精度を持ってフィブリノゲン異常症の鑑別に与することができますが,利用にあたってはいくつかの注意が必要となります.
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