特集 小児の出血・凝固異常の診断と治療
Ⅱ.症例で学ぶ凝固異常症
フィブリノゲン異常症
新井 慎平
1
1信州大学医学部保健学科検査技術科学専攻生体情報検査学領域
キーワード:
フィブリノゲン(Fbg)
,
低Fbg血症
,
活性値
,
先天性異常症
Keyword:
フィブリノゲン(Fbg)
,
低Fbg血症
,
活性値
,
先天性異常症
pp.685-689
発行日 2025年6月1日
Published Date 2025/6/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001665
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SUMMARY
▷フィブリノゲン(Fbg)はフィブリンに変換され,二次止血の血栓形成に寄与する.
▷低Fbg血症のスクリーニングには,Clauss法による活性値測定が有用である.
▷先天性異常症の診断は,表現型分類と病因変異の同定によって行われる.
▷先天性異常症の半数は無症状であり,表現型によって出血や血栓症を呈する.
▷先天性異常症の合併症に,遺伝性腎アミロイドーシスやFbg蓄積病がある.

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