増大号 臨床医に伝わりやすい 検査報告書とパニック値報告の心得
1章 総論
パニック値報告の現状と今後の課題
諏訪部 章
1,2
1新東京病院臨床検査部
2岩手医科大学
キーワード:
パニック値
,
医療安全
,
重要異常値の報告体制
,
アウトカム確認
Keyword:
パニック値
,
医療安全
,
重要異常値の報告体制
,
アウトカム確認
pp.822-828
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543209405
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Point
●パニック値は患者の生命予後を左右する重要な検査異常値であるが,その連絡遅延が患者治療の遅れにつながった事例が紹介され,パニック値報告が重要視されるようになった.
●パニック値の項目や閾値,報告体制や対応内容の確認などが統一されていない現状を受け,2021年に日本臨床検査医学会からパニック値運用に関する提言書が公表された.
●今後は提言書を参考に,パニック値の項目の選定・閾値の設定・迅速報告体制など,施設の事情に応じたパニック値報告体制の構築が望まれる.
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